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日々の吹き溜まり

日常の累積記録とメモ程度の読書記録

時事問題とは

 

地雷を踏む勇気 ?人生のとるにたらない警句 (生きる技術!叢書)

地雷を踏む勇気 ?人生のとるにたらない警句 (生きる技術!叢書)

 

 

デリケートで繊細、もしくは攻撃的な人たちが多く潜む界隈。

そこに切り込むのが、この筆者だと思う。

 

どうでもいい話だが、女性の話題には地雷がとにかく多い。

年齢を重ねればなおさらなのだが、若い子には聞きやすいのか、「彼氏は?」「親はどうしてるの?」「どこからきたの?」などと、おばさま方は平気で聞く。

そろそろこういう話題が地雷である子が増えていることに気付いてほしい。

 

さて、この本での地雷は、東日本大震災にまつわることだ。

日本中の自粛モードに始まり、そこから徐々に日常を取り戻し、原発を見つめ直していくことが、この本の主題だった。

そう、2011年は、日本そのものが大きな地雷を孕んでいた。

 

私はその年、失恋に傷つき、酒に逃げて呑兵衛になっていた。なんてこった。東日本大震災津波?二万人が死んだ?

近畿に住んでいてテレビも見ない、関東に知り合いなんていない私は放射能PTSDも関係のないことだと思っていた。

 

しかし、東日本大震災で、静かに日本の分断は始まったのだ。

転換と言えば、聞こえはいいかもしれないけれど、この六年で、自分が住む場所が本当に大事だと思い知らされる人々と日本なんてぶっ壊れればいいと日常に絶望する人々とが、はっきりと分かれたんじゃないかと、私は思ってる。

 

この本は、2011年を丁寧に分析し、当時の雰囲気を筆者の視線を通して伝えている。

2011年を思い出すためには欠かせない本ではないだろうか。